井上和彦 藤井厳喜

台湾特集 (3/5) – 中国は鄧小平時代に台湾を認めたことを忘れている

投稿日:2017年8月12日 更新日:

(井上和彦氏の解説、書き起こし):アメリカがずっと忘れていたことの1つに、いま藤井さんのほうからでた台湾関係法というのはね、やっぱりアメリカも日本と同じように中華人民共和国と国交を結んで、台湾、当時の中華民国と断交するんですけれども、その時に台湾関係法という国内法を結んで、もし万が一台湾が(ややこしくなるので台湾と言っておきますね。その当時の表現は違ったとしても)外国からの勢力に武力侵攻された場合、アメリカは武器を供与し、軍事的なことを支援する。こういうものを結んでおく。ところがズーッと歴代、ある意味、クリントン政権の時に1990年代の時にね。藤井:大きく後退しましたよね。 井上:一旦は、その台湾海峡危機の時に空母二隻を派遣して、やっては見せるんだけれども、そこからジャパン・バッシングといわれる形の中で、どんどん中国への配慮  藤井:それに慎重になってしまいました。クリントンはね。最終的に。  井上:それがもう一回トランプ大統領になったときに、パコーンっていきなり戻すわけ。 藤井:原点に戻したんで、トランプがでたらめなことをやったわけではないんですよ。1979年のカーター政権の時に国交を中華民国と切って中華人民共和国と結んだ。それは事実だけど、その時の取り引き(ディール)があるわけです。鄧小平です。鄧小平は台湾関係法を認めたんですよ。アメリカは台湾に武器を供与するということを前提として、当時の鄧小平の言い方だと「軍隊をもってはいいと言わないが、保安隊をもってもいい」と言った。それから、「中華人民共和国の旗をかかげろとはいわないが、青天白日旗(中華民国の国旗)はできたら勘弁してくれ」って言い方をしたのだけれども、同時、人民日報に青天白日旗の上がった台湾の写真が載ったんですよ。だから事実上、今のままでいいよと。中華人民共和国は台湾を武力併合しませんっという一札(いっさつ)をアメリカと入れて、台湾関係法を前提としてアメリカと手を握った。それによって今日の経済豊かなチャイナを作ったんですよ。その時の原点にトランプさんは戻っただけで、米国側が一方的に約束を破っているように中国共産とはいうが、それは全くのウソです。歴史をちゃんと確かめてみれば分かる。

井上:怖いのはね、こないだね、台湾に行くとね、今までになかったものがあるTシャツだとかね、毛沢東と蒋介石がそれぞれの党旗、要するに共産党の五星紅旗と青天白日旗をもって毛沢東主席と蒋介石総統が仲良く並んでいるような、ようするにまあ、中国と台湾が有効なんですよっというなものが登場してきてる。 藤井:第3次国境合作路線だ。仕掛けてるんでしょうね。 井上:これはね、本当に気持ち悪い。中国の脅威っていうものを知っている年配者の方々は「危ない!」っている感覚をもっておられて、その時に今出てきた蔡英文(さいえいぶん)、李 登輝(り とうき)さんや陳 水扁(ちん すいへん)総統もそうだったんですけれども、台湾生まれの台湾育ちのかたです。この人がじっくりとこれをやろうと。

[引用] 虎ノ門ニュース【DHC】2017/8/2(水) 藤井厳喜、井上和彦、1時間49分頃の解説より



GDJ / Pixabay

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