藤井厳喜

【藤井厳喜】国家の目標は「国民の安全を確保すること」「国民が豊かに暮らすこと」「それを支える経済を作ること」を国家が責任をもつこと。民主政治や立憲主義というのは国家の目標じゃなくて二次的目標。

投稿日:2018年1月14日 更新日:


ニュースタイトル: 立憲民主「最高の価値」と宣言 党綱領改定

共同通信によりますと立憲民主党の党綱領改定案が3日わかりました。党名の拠り所の立憲主義と民主主義を最高の価値として守るとして宣言、草の根からの声に基づく政治や多様性を認め合う社会の重視を打ち出しました。急な結党を理由に分裂した民進党と同じ綱領を掲げて来ましたが、独自路線を強めて党の基盤を固める狙いがあります。4日の幹部会合や全議員での議論を経て年内にも改訂する方針ということで綱領案は森友学園や加計学園の問題を念頭に適切な公文書管理と徹底した情報公開の実現を盛り込み、安倍政権との対決姿勢を鮮明にした形です。

(藤井厳喜氏解説、要約)

1:08 ≪≪ 立憲は国家の目標と二次的目標の区別がついていない ≫≫

藤井:政治哲学者として文句を言わせていただくと、立憲主義と民主政治(僕は「民主主義」という言葉は使わない)が最高の価値というところがちょっと△だけど許すとして・・・

「草の根からの声に基づく政治や多様性を認め合う社会の重視」これは国家の政治としては二次的、三次的な目標。

国家の目標国民の安全を確保し、国民が豊かに暮らすことそういう経済を作ること国家が責任を持つということがあって、それに対して我々の経験からすれば法治主義(rule of law)とか民主政治のやり方が適当であろうというところが暫定的な結論になってて、実は民主政治というのも立憲主義というのも最高の目標じゃなくて手段的目標・二次的目標。

2:18 ≪≪ 草の根からでる庶民からの多くの意見に政治ができるのか? ≫≫

 キエロ(ローマの哲学者)が「国民の福祉こそ最高の法であるべきだ」と言った。当時はローマは帝政でも国民の安寧と福祉が確保できてれば、共和制でもいいし帝国政治(皇帝政治)でもいいということだと思います。日本は立憲君主制でやっていてそれはいいわけですけども、草の根からの声に基づく政治、多様性を認め合う社会ってのは「目標」じゃない。重視するのはいいけど、多様性だけ認め合う社会で均一性がゼロになっていいのか? 世の中アナーキーになっちゃって価値観が全然違った人たちで社会がスムーズに調和をもって運用できなくてもいいのか? 違いますよね。多様性もあるけど均一性もなきゃいけない。国民として一定のルールを守る中で多様の価値観があるということで、アメリカン・デモクラシー見みてもそう。いろんなグループがあるけどアメリカのデモクラシーの枠組みをしっかり受け入れた上である一定の価値観があるわけ。それを認めた上での多様性。草の根からっていっぱい庶民が勝手なこと言って全部政治が対応できますか? できないに決まってるんで草の根からの声を集約して国の統治につなげる、整合性のある政策を作るのが政治家の役割。草の根の声を聞いてればいいという話ではない。

4:01 ≪≪ 立憲民主党を党綱領は50点 ≫≫

だから立憲民主党は国民の安全を確保しますと国民を豊かにしますとこれが最高の目標ですと、そのために手段的目標というか二次的目標として経営学ではジェネラル・ゴール、オペレーショナル・ゴールという言い方しますが、一般の高い目標を具体化する目標がまた下に出てくる。目標だって構造があるから。そこが全然区別ができてないので政治哲学的にいうとこの打ち出した綱領は僕だったら60点の合格点をあげないね。50点くらいだね。

-藤井厳喜
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