上念司

なぜアメリカは金融引き締めをしているのに株価が上がるのか

投稿日:2017年8月22日 更新日:

(上念司氏の解説、書き起こし)日本があんまり株が調子はよくないのになぜアメリカが調子いいのかということですよね。なおかつだってアメリカ利上げしてるでしょ。利上げして金融引き締めやってて、なおかつ今度は超過準備の取り崩しといてですね、要は今まで大量に購入した資産を縮小しようと、バランスシートを縮小しようと今してるので、お金が減る方向の政策をやろうとしてるのに、なんでこんなに株価が上がるんだって不思議じゃないですか。普通はだってデフレ政策やったらね、株価は悪い方向に動くはずなので、これはなんでかというと、アメリカの金融緩和がそれなりに成功したということとあと口で言ってるほどものすごい引き締めをしてないっていう違いがあるんですよね。実は私この間ちょうど八重洲イブニングラボの投稿で書いたんですけど、アメリカってね、去年の年末から6月末日くらいにかけて「バランスシート」がですね、8%くらい拡大してるんですよ。バランスシート縮小するって言ってんですよ9月から始めるって言ってんのに実際には今年に入ったらね、正確に言うと3月までものすごいドーンって上がって、その後チョット減らしたんですけど、それでも去年の末に比べて8%ぐらい多いんです。膨らんでるんですよ、資産が。まぁ日銀でいうと国債買い入れですよね。ガンガンそういう資産を買い入れて、あの資金を市場に出すっていうんですけど、8%くらい膨らんじゃったのね、で片方でじゃ日本はどうかっていうと、金融引き締め全くやっていないんですけれども年間80兆円の買い入れっていうので今一定のペースで勝ってるじゃないですか、プラスあのイールドカーブコントロールって言ってですね、「10年ものの国債が金利0%になるくらい国債買います」っていう基準があるんですよ。でガンガン買ってるんですけど日本はなんとね、去年の年末から6月末くらいまでで4%くらいしかバランスシート増えてないんです、実際には。だからニュースで出てくるのとアメリカ金融引き締め利上げだとかなんとか言ってんですけど、バランスシートだけを単純に比べるとアメリカ8%成長、日本は4%しか増えてない、半分ぐらいなんですよ。それがだから今のこの市場の反応の差なのかなと。まこんなにストレートにバランスシートだけでは説明はできないんですけど、一つまぁ説明する要因があるとしたら、いうほどやってないと “アメリカは金融引き締めを”。で, これからやるって言ってる金融引き締めも実はペースがものすごいのろいんじゃないかと。もともともう8%くらい成長したものを0.5%ずつ減らしますとか言っても、日本はずっと4%順行ですからなかなかこれ逆転できないんですよね。そうするとしばらく円高になっちゃうかなってのがあるんですよね。昔はねすごい単純だったんです。日本だけねバックにギアが入ってて他の国全部前へ進んでましたからものすごい円高になるし株も安くなるってすごく分かりやすかったんですけど、今はね全員が前に進んでるんですよ。そうすると相対速度で誰が一番早いのか誰が遅れているのかってところが問題で、今は金利よりもどっちかっていうと量の世界ですので「バランスシート」の拡大とか縮小のスピードを見たほうがいいと思うんですよね。そうすると一番単純な説明はアメリカは8%バランスシート膨らましたけど日本は4%しか膨らみませんでしたと、その差が株価に現れてますよっていのうが一番分かりやすいかなーと思ってそういう風に言ってるんですけどね。ここがね結構アクセルワークで今決まってるようなところがあってもっとだから日本もやればいいんですよね。(ミキティ:トランプ政権の経済政策がうまく言ってるっていう証?)んーというかまあイエレン議長にFRBの、好きにやらしてるってのがいいんじゃないですか。トランプさんが意図してやったっていうよりは FRB FRB  の理念で動いているのでその FRB の動きがとてもいいのではないかなと。で財政の方はほとんど何もできてないですよね。オバマケアだってこの間2回目の修正法案が否決されちゃったでしょ、しかも共和党の裏切りで。(一平:目玉政策って言えばやっぱり大型減税ですよね)ですよね。であと税制改革も全然進まないし「年内にできるの?」って今感じですけど何もしないでいたら、FRBの金融政策の方が効いちゃって思ったよりも景気が良くなってるって感じかなぁと思うんですよね。

< 要約 >

質問なぜアメリカは金融引き締めをしているのに株価があがるのか?

答え: FRB が引き締めをするといいつつ、「バランスシート」を8%に拡大した(つまり108%になった)ため株価に影響した。日本は4%なのでそれほど上がらなかった。

[引用] 虎ノ門ニュース【DHC】2017/8/4(水) 上念司、1時間28分26秒からの解説より



-上念司
-, , ,

関連記事

サンフランシスコは「反日抗日団体の牙城」

(大高未貴氏&上念司氏の解説、要約 ) 上念:このサンフランシスコですけど基本的にシドニーで慰安婦像の阻止した活動をやっていた山岡さんに聞くと、外交問題を地方自治に持ち込むんじゃないみたいなロジックが …

韓国軍の装備はどうも変!日本と戦うような装備や部隊を編成! 

要約・目次 0:50 上念司:元陸上自衛隊の第36代東部方面総監の渡部悦和(わたなべよしかず)さんの話によると、 「韓国軍の装備はどうもおかしい。どこを仮想敵国にみているのかよくわからない。もし北朝鮮 …

日本が金融引き締めを2006年に急激にやって大失敗したので米国はそこから学んでゆっくりやっているのではないか

(上念司氏の解説、書き起こし) 逆にいうとアメリカが経済政策失敗しちゃうとまずいんですよ。(ミキティ:世界的に) 世界的にというかね、日本がまずいです。どういうことが起こるかというとアメリカがこれから …

オセロ AI は将棋はできない。しゃべる AI はオセロに弱い。汎用 AI はまだない。

(上念司氏の解説、書き起こし) AIっていうとみんなね、2001年宇宙の旅のね、ハル 2000 でしたっけ、あれのイメージで万能な AIってのをイメージするじゃないですか、何でもできる、でも現状AIは …

安倍首相の外交政策が成功している証拠

  ニュースタイトル『米 北朝鮮8銀行に制裁 大統領令で初』 共同通信によりますと、アメリカの財務省は26日 北朝鮮の銀行8行と北朝鮮の銀行の代理役として中国やロシアなど海外で金融取引に関わる個人26 …