武田邦彦

著作権 (1) – 著作権はもともと人間の知恵の創造物から生じているので個人がもつ権利とはならない

投稿日:2017年9月3日 更新日:

(武田邦彦先生のご解説、書き起こし) いま著作権のことについて多くの方が間違っておりますので、私がちょっと解説をしないといけないんですが、著作権ていうのは別の所有権こういったコップが誰のものかとかいう所有権と全く概念が違うもので、本来個人に所属するものは所有権、これは永遠なんですね。例えば孫に伝えていくことがあっても所有権というものは年限もついてないわけですよね。その人のものなんです。それはものだから。ところが著作権は人間の知恵なんですね。人間の知恵の創造物、頭の創造物ですね。頭の創造物は18世紀半ばまでは権利が全くなかったんですね。(半井さん:そういう概念がなかった?)あったんですけど入会権(いりあいけん = 一定の山林原野または漁場に対して、特定地域に居住する住民が、平等に利用、収益しうる慣習法上の権利。(デジタル大辞泉より))と一緒で例えば森の周りに住民が住んでたら森の中の産物は入会権といって全員が利用できる。だから例えば誰かがキノコを採りに行ったと、森の中は所有権は作らなかったんです、わざと。なぜかといったら人間ていうのは個人が持ってるものと共通に持ってるものとが2つないとうまくいかないということで、入会権と、畑はみんな所有があってその畑の所有物は本人たちだけど、森はみんなで使おうやってことになってたんです。著作権と所有権はそれと同じで所有権は畑みたいなもの、それで森の中のキノコは人間の知恵と、人間の知恵だけは制限しないでおこうと、その方がみんなが幸福になれるからってことだったんだけど、まあ18世紀だからごく最近ですけどね、250年くらい前なんですけどイギリスで、そうはいってもなんかいいことをやった人にちょっとお金行かなきゃってんで、15年の期限つきで、一番最初はもしかしたらちょっと違ったかもわかんないけど権利を認めようと。だからなんで著作権に期限がついてるかというと期限付き権利というのは大体は本来は違いますよっていうことでついてるんですね。もちろん本来権利だったら別に期限なんかつかないわけですから。それでずっと来たんだけど20世紀になってアメリカのディズニーが商売上著作権を拡大しようということで50年、それからさらに最近では75年になろうとしている。そうすると75年がもめてるのはなぜかというと75年つと本人が生きてるか死んでるか、だけど5歳でやったものは80歳だからっていうことで75年ということで今もめてるわけですが、まあそういうことなんですね。当然遺族に著作権が移るということになりますね。

   それからもう一つ著作権の内容「思想または感情に基づく創造物であってかつ表現されたもの」ってのが日本の著作権法に書かれてるものなんですね。したがって思想と感情に基づかなきゃいけないんです、創作物じゃなくちゃいけない。で私の著述物は科学の著述物ですから私は全然著作権に関係ないわけですね。例えばアインシュタインが相対性原理を論文に書いたと、それは著作権がついてないんです。なんでかっていうとアインシュタインが書いたものが思想または感情に基づく創作物だったら論文として価値がない。だって思想・感情だから。宇宙の原理だから。宇宙の原理っていうのがなんで本人に著作権がないかっていうと元々宇宙にあるものをただ見つけただけだから、創造物じゃないですよ。本人の創造物じゃない。発見、まあ創造物じゃないからだから著作権に該当しない。だから僕は E=mcていう有名なアインシュタインの式をアインシュタインに断らず、もしくはアインシュタインの遺族に断らずに使える。これに著作権がもしかかると、せっかく誰かがいい発明しても誰も利用できないということになるし、それから本人が亡くなると余計厄介なんですよ。遺族が判断できないことなんですよ。するとね判断を保留されちゃうということが結構あるんですが。(半井さん:使えないままで終わっちゃう) そう使えない。ところが思想または感情だったら、使わなくても世の中の仕事にそんなに関係ないからいいやってことになってるわけです。

[引用] 虎ノ門ニュース【DHC】2017/8/25(金) 武田邦彦・半井小絵、11分頃の解説より

-武田邦彦
-, , ,

関連記事

GHQ のギルティープログラムをいまだにやり続ける NHK

(武田先生の解説、書き起こし)そういう我々の全体的な考え方を、思想統制してるのが NHK なんですよ。もちろんみなさん知ってるように、戦後 8,000 冊の本を焼いたわけですね。日本の本を進駐軍が全部 …

著作権(2) – Copyright Reserved って書いても日本では意味がない。「この権利は著者に帰属します」と日本語で書かなくちゃダメ!

 (武田邦彦先生のご解説。著作権(1)からの続き。書き起こし → ) ところが今度の事件は誰かわかんない人が文句つけて来てるわけですが、日本人は真面目なので、著作権という権利があると思ってそっちが先に …

日本は2000年前から「国」という概念があった。ヨーロッパではせいぜい200年前からである。

日本だけが国という概念があったから豊臣と徳川が大阪で戦っても、そのあとイクサに負けてもそこの住人が奴隷として連れて行かれることはなかった。それは同じ「日本国」だから。普通は別の領土からきて勝利したらそ …

日本の女性の地位や権限は男性より上だった

もともとは日本の女性の権限は男性よりずっと長い間上だった。たとえば平安時代だったら女性は何を書いてもよかった(清少納言や紫式部)。ところが男性は漢字しか書いちゃいけなかった。創造は書けない。男性側が制 …

恐竜は隕石によって絶滅したわけではない !?

恐竜は絶滅したのは、隕石が落ちたときから500万年ずれている。私は恐竜が隕石で絶滅したとは思っていない。 [引用] 虎ノ門ニュース【DHC】2017/7/14(金) 武田邦彦のコメントより &nbsp …