武田邦彦

日本が前の戦争で(世界を)正せなかったこと

投稿日:2017年8月16日 更新日:

(昨日の武田先生の解説の続き、書き起こし) ところがその後(第二次世界大戦後)に残念ながら残ったことがあるんですよ。そりゃ日本の戦争だけで全部片付くってわけにはいかないからね。何が残ったかというと、その 1943 年に大東亜会議を東条英機がやって、そしてこれからの世界は力によって弱い国をやっつけることはやめようと、その前はですね、17世紀のウエストファリア条約*というのがあって国際的にはね、ここでは何が決まったかというと、軍事力を均衡させると、均衡させることによって強い方が弱い方をやっつけるのをやめようと。だから強い国が出てくると弱い国は連帯してそして強い国と合わせようじゃないかと。このウエストファリア条約の考え方って成功したんですよ、ある意味では。それでずっと戦争が減ってきたわけです。その次の概念は東条英機さんなんですよ。だから世界的にはものすごく偉いんだけど、東条英機さんは。これは誤報によってみんな東条英機ったら悪者だって思ってるけど全然そうじゃなくて。彼があそこで何をやったかっていうともちろん後進国、有色人種っていってもいいんだけど、「有色人種初めての国際会議」が大東亜会議**ですね。それからもう一つは何をあそこで言ったかっていたら、強い国が弱い国をやっつけるのはやめようって言ったわけですよ。資源国が非資源国がやっつけるのをやめようって彼は言ったのね。これはできなかったんですよ。

*ウエストファリア条約: 1648年に締結された三十年戦争の講和条約で、近代における国際法発展の端緒となり、近代国際法の元祖ともいうべき条約である。この条約によって、ヨーロッパにおいて30年間続いたカトリックとプロテスタントによる宗教戦争は終止符が打たれ、条約締結国は相互の領土を尊重し内政への干渉を控えることを約し、新たなヨーロッパの秩序が形成されるに至った。(「ヴェストファーレン条約」ウィキペディアより抜粋)

** 大東亜会議: 1943年(昭和18年)11月5日 – 11月6日に東京で開催されたアジア地域の首脳会議。なおこの会議は、近代史上初めて有色人種のみが一堂に会して行われている首脳会議であった。(ウィキペディアより抜粋)


日本の戦争は、白人と有色人種は同等であるってことは達成した。(第二次世界大戦後、人種差別は激減し、有色人種の国は次々と独立した) だから僕なんかでも有色人種の国に行くとみんな歓迎してくれる。ほとんど歓迎してくれる「日本人だっ」ていったら絶対歓迎してくれる。それから白人の国でも敬意を評してくれる。ちょっとこれ怖いなと。ヨーロッパのオーストリアの片田舎で学会あった時にテーブル囲んだら向こうにおばあちゃんがいて、「あなた日本人?」ていうから「そう」だって(返事したら)「え、日本人てそんなに優しい顔してんの」と言われたことがあるんですよ。オーストリアっていうのは日本とあんまり関係ないでしょ、アルプスのこっちで。その国が日本人だけはアジアでも違うと思ってるんですよ。だって全世界を独立させちゃったんだから。こんな国ってないわけですよ。イギリスも全部プリンス・オブ・ウェールズも全部日本軍がやっつけてそれでもう解散せざるを得なかったわけですね。オランダもそうでしょ。でアメリカですら引かざるをえない(状況だった)。

ところができなかったことが一つあるんです。大国が力で(小国を)抑えるってのがまだ日本の戦争だけじゃまだ(やめさせることが)できなかった。それでソ連はアフガニスタンとか周りの国を全部占領して、今は全部独立してるけど、ウクライナとか北方の3国とかフィンランドも危なかったわけだ。全部やってアジアはまだ樺太とか千島とかまだロシアに占領された状態だ。中国はもっと酷くて1945年に共産党政権ができると1950年にはチベット、ウィグル、内モンゴル、満州、満州というのは中国じゃありませんからね、支那じゃありません。それから1978年にベトナム、北朝鮮もそうでしょ。周りを全部権力でやった。アメリカもそうですよ。アメリカもハワイをちょうど2000年に獲った(注釈:1900年に米国によりハワイ領土府が設立され、ドール(米国人)が初代知事となる)。ハワイ王国だったけど、全部王族殺して、行方不明だけども殺したんでしょうね。そしてずっとこっち(アジアに)来て、ベトナム来て日本来て韓国来てアフガニスタン行ってイラクに行ったと。それでだから世界史的に全体的に見れば、日本が出現してきたことによって、日本が多大の310万人ていう犠牲者を出したことによって、残念ながら出したけれども世界は全部独立した。ところが今残っているのが、大国が小国をやつけるっていう。そうするとね、これから100年経ったらフセイン大統領と北朝鮮の主席は偉かったってことになるんですよ。つまり大国支配の最後の抵抗ですよ。9.11もそうですね。9.11も大国支配の抵抗です。必ずそういう時、世論は大国側につくんですよ。寄らば大樹の陰だ。だから今、日本の評論家なんかでも全部アメリカが正しい、北朝鮮は間違ってる、ここの視聴者もほとんどの人が「北朝鮮、なんだー!」って言ってると思うけども、もうちょっと大きな目から見るとね。

[引用] 虎ノ門ニュース【DHC】2017/8/2(水) 武田邦彦、51分頃の解説より

 

イラクの子供

-武田邦彦
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