井上和彦 藤井厳喜

台湾特集 (4/5) -蔡英文(さいえいぶん)が8年やれば台湾は独立できる!

投稿日:2017年8月13日 更新日:

(藤井厳喜氏の解説、書き起こし):非常に地味ですけどね、蔡英文(さいえいぶん)さんは基本的には李登輝さんのお弟子さんであるし、僕は非常にしっかりした人だと思います。一回選挙で落ちた後ね、ものすごいまた勉強されてた。僕は実はね国会議員の頃の蔡英文と英語だけで1時間半くらい話したことがある。当時はまだね、ブレーン的な人間でね、まさかね将来大統領になるとは思わなかったけどね。非常にしっかりした方ですよ。パフォーマンスこそないけれども、ものすごい実務家。彼女が8年やれば、中華民国じゃない、「台湾」が独立できると思う。

台湾の国際法上の地位は未定(国じゃない)、台湾は独立したいといえばできる!

井上:もう一つもっと言えば、実は日本がサンフランシスコ講和条約を締結したときに、台湾および澎湖島(ぼうことう)の主権を放棄するというふうに言っているだけで、実は台湾の帰属っていうのは、誰も、どこにもないんですよ。たまたま国家丸抱えで国共内戦で敗れた蒋介石率いる国民党が丸抱えでやってきただけで、だから夫婦件げんかやっている家のお父ちゃんが隣の家に「ゴメンちょっとうちの女房こわいんで、ちょっと居候させて」って、気がついたら居島の家に井上の表札がかかっていた? オイオイオイっと! そんな感じでやられちゃったんで、台湾の方もその年配者の方も、その経緯を知っているが、今の若い人がそこらへんの経緯がわからないから。

 藤井:これね、ちょっと小難しい議論になってしまうけど、国際法的にいうともうその通りで、日本は台湾のことを放棄したんですよ。それで日本は占領を脱して、サンフランシスコ講和条約で独立を獲得した。そのあとどうなるかってことはどこにも書いてない。良く勘違いしている人がいて、日本はそれ(台湾を)中華民国で返還したのか? 返還なんかしてないですよ。だいたい台湾は清朝と日本が、あの戦争をして、日本がそれを割譲を受けたわけであって、返すべき清朝がもうなくなってますんで、清帝国はなくなっています。   井上:下関講和条約が唯一の台湾の帰属をはっきりとさせた条約になる。  藤井:あれはね、清朝っていうのは満州人の王朝で、いわゆる中国人・漢民族の王朝じゃんなかったわけで、あれ征服王朝ですからね、チャイナにとってはね。そこが初めて実際上、台湾を領有したんです。その前は、スペインが来たりポルトガルが来たりオランダが来たりゴチャゴチャしてたとこですよね。そのあと日本が50年統治して、日本は放棄したんですよ。放棄したんだけどどこに帰属するかっていう問題は中に浮いたままで、台湾の国際法上の地位は未定であるというのがこれ、国際法上、非常に正しい厳密な解釈です。だからそこに未定の地に台湾人が台湾国を作るといえばこれはできるんです。 井上:だってね、東チモールという国が誕生しましたね。あれだってもともとポルトガルが占領していた東部分、宗教上クリスチャンの方もいらっしゃる。そこが独立しますよって事で独立できたのに、なぜ完全な独立国として体裁が整っている国ができないのかっていうのはものすごい違和感を感じますよね。

台湾は2つの勢力と戦っている

藤井:いま蔡英文(さいえいぶん)さんがやっているのは、「中華人民共和国・中国共産党」とも戦っているけど、同時に「(台湾内の)中華民国体制」と、亡命してきて勝手に台湾を乗っ取っちゃった体制との戦いでもある。そっちのほうが実は空洞化しているわけですよね。中華民国って確かにその名前の国が存在して領土もあって国民もいるんだけれども、我々の政府の解釈も、国連の解釈も、中華民国というのは、滅びた国だっていう解釈なんですよね。だから中華民国っていう名前を使っている限りは、他の国にも承認してもらえないし、国連にも入れないんですよ。台湾共和国なら別です。

[引用] 虎ノ門ニュース【DHC】2017/8/2(水) 藤井厳喜、井上和彦、1時間53分頃の解説より



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