(書き起こし) 一平ちゃん:よく2030年で雇用がだいぶ奪われるとか、AIにっていうのありますよね。 上念:これもね、本当かどうかっていうのは微妙でして、名前忘れっちゃったんですけど、あるアメリカの経済学者かな、かなんかの論文でですね、これまで人間っていうのは機械文明をここまで発達させて来たわけですよね。それで結果として職がどれくらい失われたかというと、だいたい失われた職よりも多いくらいの職ができてるんですよね。で特にね、機械化される周りに新しい職業がいっぱいできる特徴があります。だから例えば今 DTP っていうじゃないですか、デスクトップパブリッシングかな、DTP 関係のグラフィックデザイナーとか、ああいう職業って昔ほとんどゼロだったんですよ。今死ぬほどいますよね、お仕事は?っというとグラフィックデザイナーですとかって。(ミキティ:クリエイティブなものが増えるってことですか?) クリエイティブなのが増えるっていうか、そのテクノロジーの周りに新しい職ができるってな言い方してますね。例えばインターネット関係のいろんなお仕事あるじゃないですか、ああいうの昔はゼロだったわけですよね。で今あると。電話交換手はっていうとこれもうなくなりましたよね、アナログ交換機も無くなって全部デジタル交換機になったんで無くなったし、それから例えば株式市場でいうと、昔場立ち(ばたち)ってあったでしょ、こんなこーなーあやって、いま場立ちっていうのないんですよ、全部あれサーバーでやってるんで。で場立ちの人は全員失業したんですけど、じゃあ証券会社はどうかっていうと証券会社の対面の営業マンは減ったかもしれないんですけど、コールセンターの需要は多分ものすごい増えたと思うんですよね。だからそういう感じで技術が生まれると技術の周りに新しい職が生まれて結果的には職がなくなるって話嘘なんじゃね?ってことを突っ込んだ論文がありまして、この間ちょろっと読みましたけど、あーなるほどねーと思いましたね。だからこれからコンピューター周り、ですよね、そういうお仕事すると新しい職業がどんどん生まれて来る可能性はあるんじゃないかなーと思うんですけど。
[引用] 虎ノ門ニュース【DHC】2017/8/4(水) 上念司、1時間8分19秒からの解説より

仕事はなくならない